近況

月日が経つのはとても早い。
自分の状態を記録しておこうと思いながら、数か月たってしまった。

この冬は、数回体調を崩した。インフルエンザにもかかってしまい、一週間の安静をよぎなくさせられた。持病以外は元気と自負していたけれど、ここ十年、普通に生活が出来ていないのだもの、体力の減退はしょうがないのかなあと、あらためて感じた。

リハビリの内容も変わってきている。

平行棒に掴まって往復の歩行が、半分でUターンするようになり、今はそれも厳しい。ならばとその場での足踏みに変えた。この方が足の裏全体に体重が懸かるのがわかる。平行棒に掴まりながらも、立っている実感もあり気持ちが良い。

又、平行棒の間に立ち、後ろから羽交い絞めをしてもらい、私は両手を上げて反り返る。思い切り胸を拡げ空気を吸い込む。椅子に座っていても、腕で身体を支えているから、両手を簡単には上げられない。自力では不可能な姿勢が出来るのは嬉しい。

病院の診察では進行はないという。けれども私の運動機能は確実に低下している。

食事をすることも大変になってきた。器や食材等いろいろと工夫をしてもらい何とか食べてはいるが、その様はまるで幼児のような食べ方で恥ずかしいけれど、出来る限るマイペースでも自分でやっていきたい。

手先はますます不自由になってきている。お絵描きは勿論のこと、数字は下手になるし、どうしても必要なサインはひらがなにした。

おじゃべりも厳しい。息継ぎが上手くできないから疲れる。イエス・ノーは手振りで済ますことも多い。食事をしながら、何かをしながらの会話は巧く出来ない。

動作の一つひとつを大変だなあと思いながらも、手助けをしてもらう事は、自分の能力を減退させるだけと、極力、頑張るしかない。

時には「疲れたよ、もういいよ」と思う事もあるが、生きている限り気持ち良く過ごしたいし、そのためには努力も必要ね。