2009-01-01から1年間の記事一覧

2009年の終わりに

今の私は 時間に追われる事もなく 穏やかな時を過ごす けれどひとたび 外の時間に目を向けた時 時のながれの早さに 呆然とする月曜日が終わると 一週間は早い 決まりきった日常は無意識のまま通り過ぎて行く 気がつけば週が終わり 季節は移り過ぎる そうして…

綿の実

綿の実が弾けた えび茶色に紅葉した葉っぱの間に 白い綿の花が咲いた 綿の中には黒い種 ピンクの花を見たでしょう? おかしいなあ 7月に見たのは黄色い花 綿の花って 散る前に ピンクの衣装にお色直し 自然の織りなす色遊びの 色とりどりの色合いに ひとつ …

感謝

作品展が終わりました。 この度は、書道のグループが企画した習作展のお仲間に入れて頂きました。 未熟な私の絵を受け入れて下さった『あんぱんの会』の皆様、ありがとうございました。 大きなショーウィンドウの中に、お洒落にレイアウトされた12ヶ月の花…

アケビかムベか

赤紫の実を見た瞬間「ワァ アケビだ」と目を輝かせた。 描いている途中、色合いが鮮やかだなあとか、何で実が割れていないのかと思いながらも「アケビはアケビ」と疑いなどはしなかった。 デイサービスには人生経験の豊富な方々が集まっている。その中の一人…

10月の実

山から届いたヤマブドウの実は500グラム 砂糖漬けにされて冷蔵庫に入っています ヨーグルトに甘酢っぱいブドウエキスをかけましょうか ちょっと手をかけてジャムでも作りましょうか 昨年数個しか付けなかったミカンの木も 今年は沢山なったので私の所へも…

花の香り

金木犀の花の便りを聞きました 沈丁花や金木犀の香りとは すっかりご無沙汰です ウォーキングを楽しんでいた頃 川沿いの遊歩道や横丁の曲がり角で フワッと出会った季節の香り ・・・懐かしい思い出です 今年は金木犀の香りをかぎました

からだの芯

両足で立ち上がる時、身体の中心を捉える事が出来ない。 平行棒を使って歩行訓練をする時、片足に体重はのってもグラグラするので、腕の力で身体を支える。 膝で立つ時に腰を伸ばす事が出来ない。 椅子に座る時は手の支えが必要だし、机の前に座るには腰と背…

秋の光り

秋の空気が 部屋の中にいっぱい 太陽の下で のびのび育った花達が 秋の光りを持って来てくれました 花瓶からも溢れ出て 私の心にエネルギーを吹き込みます

秋海棠

テレビで放映された シュウカイドウは 山の斜面に 沢山の花を付けていました 春の光りの庭に輝く カイドウの花とは 違って 優しく日陰に揺れています 夏から秋へと吹く風が その一枝を 私のもとにも運んでくれました

デイサービスを利用して

デイサービスに通うようになってから2年が経過した。 週3日ともなると、これはもう私の仕事と云えるようだ。 病名が判明して今後の生き方を考えた時、第一の課題は機能訓練をする事だった。まずは『リハビリの出来るデイに行きたい』ケアマネージャーには…

花センナ

久しぶりに遠回りした送迎車の窓から 黄色い小さな花を付けた木を見つけました これは何の花? 私の問いに答える様に 数日後 目の前に届いた花は 学名『アンデスの乙女』 秋の初めの花便りです

今出来ること

12枚の花の絵を描くという課題をもらった。 気ままに動けなくなってから、お絵描きは私の貴重な楽しみになっている。 「十二ヶ月の花の絵を描いてみない?」 ある作品展の仲間に入れてくれるという。 不安もあるけれど、腹をくくってチャレンジだ。 変化の…

夏の庭からのお届け物

バケツいっぱいの夏の庭が目の前に息づいています ひとつひとつの花と戯れていると 時のたつのも忘れます 梅雨明け宣言はされたけれど、どんより空が続いています。 けれど今日の夕方は雲間から陽の光がこぼれでて、私の窓の空までも茜色になりました。

アジサイ

雨模様の雲行きに 気分も押さえつけられるようですが あちらこちらで見かけるアジサイは しとしと雨の中で 生き生きと咲き競っています

庭の花

美しくつくられた みせものの切り花よりも 庭で育てられた 花が好きです 届けられた金銀花の 伸びやかな枝振り 可愛らしい紅色の山紫陽花 蛍袋の花の中には 地面からたち昇った精気が隠れているのかしら 陽光と風の香りが 私の部屋の中にひろがります

クジャクサボテン その2

「サボテンは簡単に、根付くわよ」 そんな言葉に誘われて もう鉢物は増やさないと決めたのに こんな花を咲かせてみたいと 小さな茎を挿し芽しました

腕の力

脊髄小脳変性症と診断されてから2年が経った。 杖をついて、短距離ながらも辛うじて一人で歩いた道は、両腕を支えてもらわないと歩けない。 生まれたてのフニャフニャな赤ちゃんは首が据わり、おすわりが出来るようになり、ハイハイをしたりイザリながら移…

クジャクサボテン

部屋の中に入ると真っ赤な花が 微笑みかけてきた オハヨウ!! 赤い花びらの一枚一枚が輝いて ヨロシク!! クジャクサボテンからのメッセージを 貴方の生き生きとした時間を 紙の上に留め置きましょう

野の花

薄暗い森の中のギョリンソウ 崖に垂れ下がるイワシャジン 風に揺れるマツムシソウ 早春の山の麓のカタクリの原 足元のミヤマリンドウに慌てて足を浮かせる 眼の前の可愛らしい花を写しとりながら 過ぎ去った 野の花との出会いの時々が 脳裏を駆け巡る 櫛形山…

つる薔薇&ベニウツギ

デイでの利用者仲間の方がお庭から つる薔薇を手折ってきて下さいました 「高い所に咲いているので花が下を向いてしまう」 愛でる人に微笑みかけているのですね 鉢植えの木にも沢山の花が咲きました 可愛らしいベニウツギは白い蕊がポイントです 花咲かせ名…

五月の風を見つめながら

窓から眺められる狭い世界では、春の芽が次々と夏の葉に変わろうとしています。 連休中もいつものようにデイサービスに通い、その間2、3の外出等をすると、疲れも溜まります。体力が落ちているのでしょうね。 ぼぅっと風に揺れる枝先を眺めていると、内に…

ガーデンパーティ

年に数回、森の木漏れ日の下や、高原の風に当たりながらお弁当を拡げている仲間達。 今回はガーデンパーティなので私も参加出来ました。 花盛りのモッコウバラを楽しみにしていたのですが、残念ながらまだ二分咲き。 それでも、仲間達の手作り料理に笑い顔と…

ジュウニヒトエ

街中で見るこの紫の花は、ジュウニヒトエと云う名の野草だと思っていたのだけれど、今日ネットを調べていたら、おやまあ「アジュガ」と云う園芸種の花だった。別名が西洋ジュウニヒトエと云われても、十二単の頭に西洋などとのせるのもあじけない。 何時だっ…

ヒールシューズ

二年前、片腕を借りて杖をつき数十メートルを歩く事が出来た。 一年前には、それは数メートルになった。 今では、歩行時に杖を使う事は無い。介助者の両腕を借りて辛うじて数メートルを歩く。 立ち上がる時に体重は踵にかかり、つま先がそり上がる。身体の重…

夢の記憶

最近よく夢を見る。否、目覚めた後に夢の記憶がしっかりと残っているようだ。夢の中を私はさまよう。心が創りだした幻の世界。 初めの頃の夢では、はぐれてしまった友人達の姿を探し求めて、私は野原や丘を歩き回っていた。そしてある時は崖にぶち当たり、又…

春の香り

隣家の塀を飛び越えて芽を吹き出したフキノトウも日毎に若草色を拡げています。車窓から見る梅林や、ほころび始めた沈丁花の蕾、そこここに春の香りが漂い始めています。今では立ち寄って顔を近づける事もなくなりました。 デイで隣の席に座っているお仲間が…

きのうの記憶

きのうの記憶は暖色の海 楽しかった事 嬉しかった事 喜びがきらめく 遭遇した悲しみや戸惑いは 泡となり消え去り 別れの悲しみも 共有した時間の輝きだけが残る つまずいた時の痛みは 時の渦に巻き込まれ砕け散った 今 思い出の海にたゆたう時 幸せな記憶が…

ガーデン カーネーション ビアンカ

カーネーションは 母の日の花 1本の赤い切り花 ピンクの鉢植え 思い出の中に 輝いています 亡き人には 白いカーネーション 1本1本に ご冥福を祈りながら 単純な思い込みをぶち壊して 新しい目で見つめてみたら 清々しい風が吹いてきます 白い縁取りも可愛…

冬の薔薇

大寒の日の朝 テーブルの上に薔薇一輪 冷たい風の中で 健気に花をひらかせた 身を守るかのように 葉を蕾を硬くして それでも凛と 天に向かって枝を広げる 蕾から飛び出した うす桃色の花びらは か細く繊細で 手に取れば崩れ落ちそう 厳しさに負けずに 誇らし…

パンジーの癒し

たわわに実をつけた ピラカンサ 見上げた枝に残る イイギリの実 街に赤い木の実が消える前 次の季節がちらりほらり 忍び寄って来ています 垣根越しの 薄黄色の蝋梅 公園の陽だまりに 白梅の花 角の花屋の店先に 寒さに身を屈めた花々 黄色 紫 ワインレッド …