車窓から ー山並みー


遠くに見える丹沢山塊が 朝の光に映えて輝く
刷毛ではいたような雪あと 所々には白く残る


葉を落とした枝々や 電線に遮断され
建物に邪魔をされながらも 稜線をたどれば
その向こうに ひときわ白い富士山があるはず
この季節だけ はっきりと存在を示してくれる


私は 送迎車の助手席で目を凝らし探し続ける


午後の光に 山並みはブルーグレイのシルエット
遠くに見えるのは 白い雲なのかしら