部屋の中で、耳をそばだて、秋を待っていると、夜半はもとより、朝夕の窓の外は、とうとうセミの鳴き声から、秋の虫の音に変わりました。春のうぐいすの様に、鳴き始めは羽の擦り合わせの要領がまだ悪いようで、いきおいもなく、たどたどしい。始めは、私の…
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