退院・その後

3月7日、入院限度目一杯のリハビリを受けて私は退院する。手術のための入院も含め延べ112日。短いような、長かったような。でもこれからは、うずくまっているんじゃあない、快方に向かって行くんだ。リハビリ病院での経験はとても大きい。いろいろな症状の人々がいた。又それを支える若いお兄さん、お姉さんの療法士さん達。彼らから貰った感動も多い。爽やかな微笑み、声かけ、我がままな患者への穏やかな対応。確かにまだ経験が浅いのだろうか、テクニックは今いちと思える人もいたが、リハビリを受けた後、充実感を与えてくれた療法士も多い。鋭い観察力、適切なストレッチの指導の中に若い情熱、エネルギーが見えると、とても頼もしく嬉しくなる。「右足の膝が真っすぐに伸びれば、歩幅が10センチひろがります」「左右の足への加重を均等にすれば、そんなに疲れない」普通に歩いていれば当然のことなのだろうけれど、私の歩き方は膝が伸びる時に伸びきらず、一歩一歩が不確立なのだろう。家に帰って、いろいろ学んだ体操や歩行練習をする時にも、こうした助言はとても参考になった。
室内での自己リハビリに加え、時には娘さんの腕を借りて外で杖歩行の練習もしたが、足の痛みが辛いので、これは中断。だが真面目チャンは何もしないではいられない。歩くのが大変なら、つかまり立ちしてでも、踏み台運動なら出来るだろう。それは汗をかきかきの20分間。又様子を見ては、近くの横丁で2本杖歩行練習。これが上手くなれば、1本杖にして、そして杖なしで歩くんだ!