最後の授業

秋の空気が北から下りてきました。湿気を飛ばした爽やかな大気は、太陽の光りさえ穏やかにしているようです。さあ冷房はおしまいにして外の空気を入れましょう。
大きく開けた窓からは、隣りにある小学校の子供達が大騒ぎをしている声も、一緒に飛び込んできました。
今日は今年最後の水泳授業のようです。
低学年の子供達はこの夏の復習。
バタバタバタバタ・・・・プールサイドでバタ足の練習。
「1、2、ピ〜 」「1、2、ピ〜 」笛に合わせて潜っているのかな?
カニさんポーズをして!」「ハィ、カニさん、カニさん・・」カニさん歩きをしているのかしらと思ったけれど、いやいやきっと潜って口からアブクを出しているんだ。先生の指導の後は自由時間。目一杯に楽しんでいる子供達の声が響きわたります。
高学年はプール内で、クラス対抗ゲームでした。
子供達の授業が終わった後に、セミ達が待ち構えていたかのように騒ぎ出したのにも、微笑みを誘われます。
朝晩の涼しさが少しずつ力を増し、日中の暑さが行きつ戻りつしながら、ひとつ一つ夏を落として行く。忙しさの中では見過ごしてしまいそうな季節の変化を、部屋の中から耳をそばだてて探るのは楽しい。