リハビリ病院への転院

この頃の気持ちを私はこう綴っています。
 その頃の私は元気がなかった。手帳の隅に私の気持がメモされて有りました。―――記録をつけないと日付も曜日も症状の具合も世の中のことも全てわからなくなってしまいそう。どんよりとした曇り空が暗闇に変わってしまっても気がつかない――― 思う様に身体は動かず部屋の中で、もぬけのからとなってしまってゆくような自分自身の存在に私は何の手だてもなく、あえいでいただけでした。外に出たい、外に出れば何かと出合う。道端の草、空の雲、行きかう人、建物のたたずまい、外の空気が懐かしい。それらは何時も私に何かを与えてくれてきました。この時期を思い出すと今でも涙が浮かんで来ます。負けるもんか。私の心の底にひそむど根性、これは決してつぶされない様です。

手術した病院でリハビリを1週間行った後、杖なし歩行で帰宅する夢の実現を求め、集中的な訓練を行うために、隣接するリハビリ病院に12月8日転院した。(以下、娘さんの手を借りて送っていた家族へメール便からの抜粋を含む)