頑張りすぎ

私たちの病室の前の廊下は突き当たりで、緊急時には避難口にもなる大きな窓があった。その場所は私の自主トレスペースでもあった。窓の外には、大きなグランドが広がり遠くに丹沢山塊が眺められる。朝焼けの空を見ながら、また夕日を見ながら足の筋力をつけるためにと、左右・前後に体重移動したり、つま先立ち、足踏みなどをしていた。リハビリルームで新しいトレーニングが始まると、それも追加される。片足建ち、横歩き。果ては消灯前、閉め切ったカーテンの中、ベットサイドでの一運動。調子にのってやりすぎたのだろうか、ふくらはぎはパンパンになって、痛みまで出る始末。痛み止めの湿布をもらったり、リハビリルームで温湿布をしながらマッサージを受けたり、ここでも◯◯真面目の面目を新たにした。それ以後は療法士さんから自主トレの記録を付けるように言われ、仲間達からもからかわれながらで、ほどほどにせざるをえなかった。