梅雨

梅雨入りの宣言があった当初、晴れ空が続き、今年は空梅雨かしらと水がめの心配もしたけれど、九州地方は梅雨の終わりの大雨なのか、テレビに映る雨災害に遭う人々を、救済する様子に我が身をあわせ、ああ、あんなことになったら私は歩いて避難できないのではないかと、慄然とする。でもまあそれもいっとき、そんな思いはせんなきことと、脇に置こう。重苦しい曇り空が続くと、どうも負の勢力が幅をきかす。こんな時ひとけのない通りを、傘をまわしながらリズムカルに歩く楽しさは、負を追い出し気分を爽快にさせる。青春時代に見たジーン・ケリーの映画『雨に唄えば』のワンシーンが未だに脳裏に残る。ジャストウォーキングインザレイン・・・。雨にも負けず、風にも負けないで歩きまわれるのも、若ければこそなのかもしれない。歩けないのは決して病気のせいばかりではないのだ。それなりの現実を認識して、その中で太陽を見つけたい。(創りだしたいのかな?)夕焼け空には輝く太陽が必要だから。