本を読む

思いもよらないSCDの診断を受けてすぐに、私は図書館に「1リットルの涙」の本を予約した。4月5日にテレビ放映されたせいか、リクエストが混んでいて、ひと月半以上も待たされやっと手元にきた。あの時、術後リハビリ中の私にはちょっと重そうなドラマと、見るのを控えていたが、まさか自分がドンピシャッと、その状況に追い込まれるなんて思いもしなかった。15才の少女がこんな因果な病気になるなんて。障害者という重い荷物を死ぬまで背負って生きて行く覚悟をするには、1リットルの涙では足らない。ましてやその障害は、少しずつ辛いものに進行して行く。彼女が若いだけに、あまりにも不憫である。どうして16才の娘が「だんだん無感覚になって行く」自分を感じなければいけないのか。ただ唖然として現実をつかみきれずに、なす術もない状態にいる私。この本を読みながら、病気がどのように進行して行くかも見極めたかった。人それぞれ、決して彼女が通ったように病状が進む訳ではない。けれど、どのような症状がでてくるのか、そうなる前にどうしたらよいか。成り行き任せの私の生き様にカツを入れたい。彼女の若さには生命感があったよね。
来週火曜日から、金曜日午後4時から連続で再放送があるようだ。