外に出よう

リハビリ病院を退院して、6ヶ月近くが経った。あの時は、いっときも早くそれぞれの仲間達のところへ戻る事を考えていた。そして思いもかけないノックアウトパンチ。思考力もないまま、今までの続きなんだとあきらめ、ウン、何とかやっていける、家の中だってやる事は沢山ある、と過ごしてきた。あの時より動きの悪くなった身体を引きずりながら、未だにあれもやりたい、これも出来ると、思いばかりは尽きない。
がしかし、寝付かれぬままに考えていた。この状態を続けてはいけない。外的刺激を受けないでいる事は、私の心も行動も死に向かっていくだけだ。人間らしく生きる事とは、まさに人々の間に生きる事だと思った。外に出て行こう。
外に出れば、何かに出会う。先日もウィークデイの早朝の公園で、涼しい木陰の下、歩行器を椅子にして一人休んでいる私に、犬の散歩のお母さん、ウォーキングの人、通りがかりの人々が声をかけてくれる。「お早うございます」「お早うございます」毎度の事ながら嬉しく、頬がゆるむ。一人で出歩けないのだから、デイサービスを利用する時期が来たのだろう。
ケアマネージャーさんが、午前、午後とリハビリのスケジュールの入ったデイを探してきてくれた。娘さんは、きついのではないかと心配してくれる。まあ週一回なんだし、行ってみなければ何とも云えないわ。私の当たって砕けろ精神でまずはそこに通ってみよう。病院での特別なリハビリがないから、デイで療法士さんの指導を受けるのも良いかもしれない。
デイの送迎は要支援では受けられない。せめて介護1にと変更するため手配中。次回の診察で担当医にも頼まなくてはね。障害者手帳も早めに取っておいた方が良いようだし、色々大変。と云えども書類を取り寄せたり、様々なものを用意して提出してくれる人がそばにいてくれるから助かるなあ。
長く付き合っていく病気、9月からはまず第一歩のデイサービス利用。
ヶ・セラ・セラ。上手く行くって。