師走

昨年の12月は、リハビリ病院の中から、しっかり歩けるようになるんだと言う期待に、胸を膨らませて、外の世界を見ていました。今年もまた、師走の冷たい風の中を、駆け回る事もなく、今年のホコリを落とす事も出来ないままに、ぬくぬくとした囲いの中で、生きています。這いずり回りながら、身の回りの荷物を整理して、使いこなせなくなったものを、数袋ほど処分しました。半年前に捨てきれなかった物も、身体の自由が利かなくなるににつれ、諦めがつくようになります。それでもなお、未練がましく捨てきれない、衣類やがらくたも、又1年後には、処分する決断がつくかもしれません。大半の物はいずれ放り出されるのですから、持ち主が整理しておくのが一番です。
最近では、持ち物が少なくなることに快感すら覚えます。ましてや、すす払いをしてもらった部屋は、とてもすっきりとしました。
身体は、床に押さえつけられている様だけれど、身辺が身軽になるって、とても生きやすい。