車椅子トイレ事情

車椅子を使っての外出も、すでに4ヶ月を過ぎた。
最初の内は、車椅子を押し慣れていない人と、乗り馴れていない乗り手で、戸惑う事も多かったけれど、双方、回数を重ねる毎に要領が良くなってきているようだ。
公園に遊んだり、美術館に寄ったり、食事、買い物に連れて行ってもらったが、長時間の外出の時には身障者用トイレを利用する。
数少ない経験にも関わらず、もう少し配慮して欲しいよねと思った所が三カ所あった。
あるデパートの郊外店。身障者トイレはあるがフロア案内が誠に不明瞭。店員に問い合わせると、親切にも特売場の人ごみの脇をすり抜けて、その場所まで案内してくれた。う〜ん、もっと利用しやすい所につくって欲しいと思うのは身勝手かしら。
私の部屋の照明をリモコン操作ができるものに変えたいと、お花見ドライブをした後に、駅前の家電専門店にたち寄った。ここは関東地方だけでも十数店舗ある大型店。我が家の電化製品はほとんどその店で購入している。店内案内図には一階にだけ障害者トイレマークがあった。息子に車椅子を押してもらって、まずはトイレに直行。先に場所を確認しに行った娘が驚いて戻ってきた。一階の片隅には男子トイレしかない。何と障害者トイレはその奥なのだ。これってどう言う事よ。。。使用者がいなかったので、年の功のなせる厚顔も手伝って、利用をする事にした。ワォ、さあ大変。用を済ませて扉を開けると息子が仁王立ちしており、その向こうには人影が見える。私は素早くトイレスペースから連れ出された。娘はトイレの外で、中に消えて行く男性達を見てオロオロしていた。「アタシだけだったら大変だった」 女だってテレビやパソコン等、自分で選んで買いたいよね。
次は、我が地域を中心に40以上の店舗を持つ、ハートフルをうたったスーパーマーケット。買い物に寄った店でも、しっかりと車椅子マークのトイレを確認した。探しまわった末、店員に場所を確かめると案内をしてくれた。一般のトイレと離れているので外来者には分からない。おまけに、辿り着くまでが一苦労。まわりは薄暗く物置き化していて、従業員の自転車置き場にもなっている。車椅子が通りたい道には、女性店員の力では動かしきれない程の大きなバイクがデンと置いてあった。同行していた連れ合いが手伝って、やっとバイクを移動させる事ができた。ハートフルってどう言う事よ。。。あ〜あ。