症状14

6月上旬の微熱は、気力までも燃焼してしまって、最近は少々集中力に事欠ける。思考能力は低下し、言葉が私から逃げて行く。人は動かないと、どんどん退化して行くようだ。身体が動かなくとも、頭がしっかり働いていれば、生き生きとした生命力が沸き上がるのだろうが、私はただ今、ちょっと低空飛行が続く。
微熱の後では、経験した事の無い、咳をしても響くような腰痛に襲われた。うつぶせで書き物をしていた姿勢が悪かったのか、自宅でやっているペダルエクササイズのやり過ぎか。翌日にはデイで治療をしてもらったので、痛みも取れてほっとはしたけれど、行動には充分気をつけなければいけない。
日常の生活もつつがなく過ごしてはいるものの、自力で立ち上がる事は辛い。正座から膝で立ち上がると、上体はふらふらと揺れ動く。掴まるものが無いと動きが取れない。掴まりながらも歩き方はぎこちない。僅かな動きで息が切れるので、リハビリの量は三割減となり、二人組で行っていたものは、マンツーマンで指導を受けるようになった。
美容院は車椅子で入店出来るお店に変えた。生まれて初めて、襟足を刈り上げ気味にして、トップも5センチくらいのべリーショート。
さあ頭も軽くなった。ついでに動き回っていた日々の残像を切り捨てたい。昨日と今日の症状を比較する事は終わりにして、残りの人生をもう少し楽しく過ごす事を考えよう。