水性色エンピツ

デイサービスでのリハビリの待ち時間に始めたお絵描きも、今では楽しみになってきました。副院長がグリーンハンドの持ち主なので、何時もテーブルの上には丹精された花々が、「さあ、描いて頂戴」と置かれています。始めは鉛筆でデッサンをしていただけだったけれど、やはり花には色をのせたいと、水溶性の色鉛筆を使うことにしました。色鉛筆と水筆一本で色付けするのは、簡単のようでも、思うようにもいかず、日々これ精進です。こうして日課になってしまった事も、かえって良い効果をもたらしているようで、スムーズにいかなくとも、人目があるので見栄を張って、放棄しないで仕上げる工夫をするし、家でのお絵描き遊びの刺激にもなっています。
あれこれと、やりたかった事が出来なくなってしまったけれど、残された一つに的を絞れたのは、拘束された状況に置かれているからこそなのでしょうね。
可能な限り続けて、いつか、満足出来る絵を描きたい。こんな夢にかじりついているだけでも、生きる事の楽しさを味わえるようです。