花の香り



冷たい大気の中
温かな陽光が差し込むと
堅い蕾は膨らみ 蝋細工の様な花びらをひろげる


冷たい風に乗って
ふくいくとした花の香り
生き物は頭を上げ 胸を膨らます
一足ひとあし 時が動いていく




「草花を育てていると、その生命力が伝わってくる」
80半ばを過ぎたお仲間が、丹誠込めて咲かせた、
匂い桜の一枝を手折って下さいました。ありがとう。
「花を描いていると、その精気をもらえるの」
季節に香る花々に、皆の顔が輝きます。