そうだ デイを増やそう

介護保険の活用は、移動の為の用具を数点レンタルしているが、家事援助や身体介護は利用をしていないので、デイサービスの利用回数を増やす事が出来ると云う。現在通っているステーションで、私の希望する曜日に空きがある。どうしようかなぁ。
病状の進行を遅らせる為には、リハビリを増やすのはいい事だし、指導のもとに行えば、効果もより上がるだろう。又、ここのデイで受けるマッサージは、とても気持ちがよく、身体のあちこちの痛みも緩和する。同じような状態の仲間達の中では、気持ちも素直になり励まされる。いいとこだらけじゃあないの。
でも待って。リタイアして手に入れた、楽しみにしていた自由な時間は、身体が拘束されて、思う様には使えなくなってしまったけれど、出来る事はまだまだある。デイサービスに週3日を費やすのもなぁ。
「もうそんなに、頑張らなくたっていいじゃないの」
「リハビリは、家でも出来るよね」
「疲れるかもしれない。家で時間を自由に使う方が楽だよ」
好きな様に生きたいと、刹那心も主張をしているけれど、いずれは不自由が増えてくるのだから、今、出来る事をすることが大切と、本音には暫く目を瞑ってもらって、もうひと踏ん張りしてみるか。
そもそも自由な時間など、存在するものではなくて、自分が創りあげたい理想の空間。創りあげる力が小さくなった今、欲張らないで、身の程に合った『時』と、気楽に付き合って行く方がいいのだろう。


さあ、リハビリは私の新しい仕事なんだ。働ける内が花じゃない?
やはり、デイを増やそう。
エンヤの歌声が流れ、優しい時間が、私の心を暖かく包む。そんな中でのリハビリは、辛いこともあるまい。